2017年 04月 24日
■織り物の展示会
先週は、PTAの役員決めの司会に授業参観・懇談会、家庭訪問、仕事のプラン作成と提出で家にカンヅメと慌ただしい1週間でした。
息抜きに休日の昨日、織り物の展示会へ行ってきました。
まぁー素晴らしい作品ばかりでした!!
福岡女子大学の開学記念のイベントの一環で行われている
「高木秋子展」
昭和12年に同大学の生活科を卒業し、61歳で「風通織(ふうつうおり)」を始め、90歳で他界されるまで、日本工芸会の賞を受賞するなど、優れた作品を数多く残した方。
印象に残った言葉を展示パネルから。
戦争を経験したことによって変わった価値観、
「人間らしく生きるためには、自分で食べるもの、着るものなどの、一番基本的なモノ作りができなければ駄目だ」
自然の植物で染色した糸を使った、自然をモチーフとしたデザインの素敵な作品の数々。
冒頭の写真は、「あじさい」模様でしたが、2階には「若竹」模様の着物もありました。
緻密に考え抜かれたデザインが描かれた設計図の展示も。
作品の裏側にあるデザインを生み出すご苦労は図りしれませんが、90歳というお歳まで30年間、生み出し作り続けられたのは、織り物が本当に好きで、楽しまれたのだな~と感じました。
高木さんの風通織は、絹ではなくスピーマ綿で織られているのが特徴。
スピーマ綿とは、アメリカ南西部で栽培される35mm以上の希少な綿花で作られた、絹のような光沢とソフトでしなやかな風合いを持つ綿。
ユニクロのスピーマコットンでもおなじみだと思います。
私もTシャツ持っていますが、ほんとに気持ちがよく、手放せません。
スピーマコットンを用いた風が通る織り物。
夏の着物の心地よさが、容易に想像できました。
夫の知人のお誘いで拝見させていただいた展示会でしたが、そこには手仕事の素晴らしい世界があり、また、「好きなことを始めるのは、いくつになっても、決して遅くはない!」、「本当に豊かな暮らしは、自分の手で作るものなのだ」ということ教えていただきました。
住まいづくりに関わる者として、これからも暮らしを見つめ、新たなチャレンジに向かってがんばろうという大きな勇気となりました。
建て替えで、すっかりモダンにきれいになった福岡女子大学の図書館棟で、今週金曜、28日まで開催です。
オシャレなカフェも併設されています。お近くの方はぜひ、足をお運びください~。
(波打つ木製ルーバーの天井も素敵でした◎ 建物をご覧になりたい方もぜひ~)